こんにちは!水まわりのトラブル解決や配管更新をサポートする「柊水」です。
マンションの受水槽の撤去を検討する際に、「直結給水に切り替える費用はいくらかかるのか」「古い配管のままで水圧に耐えられるのか」など、疑問や不安を抱えている管理組合やオーナー様も多いのではないでしょうか。
実は、目先の撤去費用だけで直結方式に変更すると、強い水圧に耐えきれず配管が破裂する恐れがあり、配管の更新工事とセットで行うことが長期的なコスト削減と建物の安全に繋がります。
この記事では、受水槽の撤去や直結給水を検討している方に向けて、撤去費用の内訳や必要な届出、直結化に伴う水圧トラブルのリスク、そして根本的な解決策について解説します。
修繕積立金を無駄にしたくない管理組合の理事長様や管理会社様はもちろん、建物の資産価値を守りたいマンション所有者様にもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
■マンション受水槽の撤去費用

マンションの敷地内にある受水槽(水道の水を一時的に貯めておく大きなタンク)を撤去し、新しい設備へ改修する際にかかる費用の概算や内訳を解説します。
・貯水槽などの解体工事費用
古い貯水槽や高架水槽(屋上に設置されたタンク)を解体して撤去する作業には、タンクの大きさや建物の規模によって費用が変動します。一般的なマンションに設置されているタンクを解体する場合、数十万円程度の費用が必要です。
しかし、クレーン車が周辺の道路に入れない環境や、作業スペースが狭い場所では、職人が手作業で細かく切断して運び出す施工となるため費用が高くなります。また、水を押し上げる加圧ポンプの撤去処分にも追加の費用が発生します。
・直結給水への切替工事費用
受水槽を撤去した後は、水道局の配管から直接部屋へ水を送る「直結給水方式」への切替工事が必要です。この工事には、新しい配管の設置や、増圧ポンプ(水圧を高くして上の階まで水を届ける機械)の設置が含まれ、数百万円単位の費用がかかります。
たとえば、上の階まで十分な水量を確保するために高性能なポンプの設置が不可欠です。さらに、道路から建物に引き込んでいる給水管の太さが足りない場合は、道路を掘って太い水道管に交換する改修が必要となり、全体の費用が跳ね上がるケースもあります。
■解体工事の方法と必要な届出

マンションの受水槽をなくすための具体的な解体手順と、行政や水道局に対する正式な手続きについて詳しく見ていきましょう。
・安全な受水槽の解体方法
受水槽や貯水槽の多くは、FRP(ガラス繊維を混ぜて強度を高めたプラスチック素材)と呼ばれる非常に頑丈な材質で作られています。そのため解体作業では、電動カッターなどを使用してタンクを小さく切断していく必要があります。
この際、騒音や粉塵(細かいホコリ)が舞い散るため、周辺の生活環境や近隣住民に配慮した丁寧な施工が欠かせません。特にマンションの屋上にある高架水槽を撤去する場合は、周囲に足場を組んでクレーンで吊り下げるなど、大がかりな作業となります。
・水道局への撤去届出と申請
マンションの給水設備は公共の水道と繋がっているため、受水槽の撤去や給水方式の切替工事を管理組合の判断だけで勝手に行うことは法律で禁じられています。
工事に着手する前に、必ず地域の水道局へ申請書を提出し、事前協議(新しい配管の太さやポンプの性能が基準を満たしているかの審査)を通過する必要があります。さらに、撤去作業が終わった後にも、設備が正しく廃止されたことを報告する届出が義務付けられています。
手続きには専門的な設計図面の作成が伴うため、通常は自治体から認可を受けた水道局指定の工事店が代行して進めます。
■直結化に伴う水圧トラブル

受水槽をなくして直結方式に変更する際、既存の古い配管をそのまま使い続けると、水圧の変化による予期せぬ事故を引き起こすリスクが高まります。
・耐圧テストでの水漏れ発覚
直結給水に切り替える前には、マンション内の古い給水管が新しい強い水圧に耐えられるかを調べる「耐圧テスト」を実施します。
しかし、築年数が数十年経過してサビや劣化が進んだ配管の場合、このテストの段階で負荷に耐えきれず、あちこちの接続部分から水漏れが発覚することが少なくありません。テストで不合格になると、予定していた直結工事そのものが中止となってしまいます。
・強い水圧による配管の破裂
受水槽方式では、屋上のタンクから重力でゆっくり水が落ちてくるため、配管にかかる圧力は比較的穏やかです。しかし、直結増圧方式に変更すると、水道本管からの強い圧力と加圧ポンプの力が直接マンション内の配管に加わります。
劣化して薄くなった配管にこの強烈な水圧が常にかかり続けると、ある日突然、負荷に耐えきれずに壁の中や床下で給水管が破裂する危険性が極めて高くなります。
・階下への深刻な浸水被害
もし直結化によって配管が破裂した場合、勢いよく噴き出した水は簡単に止まりません。マンションの上層階で破裂が起きれば、漏れ出した大量の水が下の階へと流れ込む「階下漏水」という深刻な浸水被害をもたらします。
下の階の部屋の天井や壁紙が剥がれたり、高価な家電が水浸しになって壊れたりするなど、住人同士の賠償トラブルに直結する大きな問題へ発展してしまいます。
■撤去と配管更新の同時施工

直結給水への切り替えに伴う水漏れトラブルを防ぐためには、設備全体を見据えた根本的な改修計画が必要です。
マンションの受水槽を撤去し、衛生的で維持費の安い直結給水方式へ移行すること自体は、建物にとって非常に大きなメリットがあります。しかし、これまで解説したように、水圧の負荷に耐えられない古い給水管を残したまま方式だけを切り替えるのは、時限爆弾を抱えるようなものです。
そのため、安全に直結化を実現するための最も確実な方法は、受水槽の撤去と同時に「マンション全体の給水管更新工事(古い配管をすべて新品で頑丈な管に交換する改修工事)」を行うことです。配管を新しくすれば、強い水圧にも十分に耐えられるため、破裂や階下漏水のリスクを完全に排除できます。
また、別々に工事を行うよりも、同じタイミングで施工したほうが、壁を開口する作業や職人の手配が一度で済むため、長期的な視点で見ればトータルコストの削減に繋がります。
マンションの資産価値を守り、住人が安心して暮らせる水環境を作るためには、目先の撤去費用や概算にとらわれず、給水設備全体の寿命を考慮した一括での改修を検討することが重要です。
■まとめ
マンションの受水槽撤去と直結給水への切り替えは、衛生環境の向上や高額な維持費の削減、さらには空いたスペースの有効活用など、建物にとって多くのメリットをもたらします。
しかし、水道局への複雑な申請手続きが必要になるほか、古い給水管のまま直結方式に変更すると、強い水圧に耐えきれずに配管が破裂し、階下漏水などの大事故を引き起こす深刻なリスクが伴います。
目先の撤去費用や概算にとらわれず、将来の安全とトータルコストの削減を見据えて、受水槽の撤去と「マンション全体の給水管更新工事」をセットで実施することが、大切な資産を守る最も賢明な選択です。
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直結給水への切り替えに伴う漏水リスクを防ぐには、設備全体の状況を正確に見極めるプロの目と確かな技術が不可欠です。当社は自治体認可の水道局指定工事店として、安全な受水槽の解体・撤去から、行政への煩雑な届出や申請、そして直結化に耐えうる「マンション全体の給水管更新工事(全交換)」までワンストップで対応いたします。
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